グループキャッシュマネジメントシステム

Growth-as-a-Service™︎| empowering industrial game changers

グループCMSの導入目的

資本収益性を明確にするため、保有現金同等物の勘定科目を分類して、運転資金(ワーキングキャピタル)と設備資金(インベストメント)を峻別する

課題:事業の情報量が多くなると経営者はBSやCFを見なくなって、口座残高しか見ないケースがある。現預金の資本コストは引き落としされるわけではないので、グローバル基軸通貨に対しての減損リスクや、現物資産に対してのインフレーションリスクには気づきづらい 。また、オポチュニティコスト(簡単に運用可能な大型ファンドに資本配置した場合のリターン)にも気づくことが難しい。

TANAAKKグループ事業会社の当座資産の3分類 

1.初期資本として親会社から投資した資本金及び貸付金等

2.銀行から借入した借入金総額  

3.子会社が純粋事業運営で算出している利益剰余金(または累計損失)

資本収益性の評価パターン 

a.現預金及び現金同等物>資本+借入金総額 の場合 

→その事業は少なくとも投下資本に対してプラスのリターンを生み出している 

→次は社内ハードルレートを超えられるか予実管理(ドル建ての米国債と米国株式インデックスのストラクチャードプロダクツ)※米国債目安年利4%、インデックス目安年利13%、半々のポートフォリオで目安年利6-8% 

→上記達成している場合は(グローバルベンチマーク AAPL,MSFT,VTI,SPY)を超えられるか予実管理。VTI,SPY>13%, AAPL, MSFT>26% 

b. 現預金及び現金同等物<資本+借入金総額 の場合 

→その事業は少なくとも投下資本に対してプラスのリターンを生み出していない 

→投資収益率、マージンをまず損益分岐させる 

→次は社内ハードルレートを超えられるか予実管理(ドル建ての米国債と米国株式インデックスのストラクチャードプロダクツ)※米国債目安年利4%、インデックス目安年利13%、半々のポートフォリオで目安年利6-8% 

→上記達成している場合は(グローバルベンチマーク AAPL,MSFT,VTI,SPY)を超えられるか予実管理。VTI,SPY>13%, AAPL, MSFT>26% 

グループCMS評価による資本生産性の予実管理

現預金の資本コスト及び減損リスクの評価と手元現金の最適配置

運転資金にも設備資金にも使わず、社内CMS金利3%を超えるリターンを生み出せていない現預金には為替リスクやインフレーションリスクがあり、資本コストでマイナスになっているという理解を作るために本システムを導入。

投資条件の定量化

グループCMSのプール金から投資をする場合は最低でも世界の総資産の4割を占める米国債と米国株式市場を組み合わせた低リスクマーケットベータ平均利益9%(※2024年12月時点、プライムバンクレート8.5%)を超えるリターンが必要であり、さらに、現時点でのグループの目標ROA(ハードルレート)を上回るリターンが得られることを説明する必要がある。 

TANAAKK社内で目標とする10ヵ年投資、社内ハードルレート

目標資本収益率 ROA(純利益/総資産)>グローバルトップ資本収益性とする(例 約30% Dec 2024 AAPL, MSFT)

※世界最大純利益規模で最大資本収益率を実現している組織

投資計画10年としたときに、総投下資本に対して、当初3年ROA6%(ハードルレート), 4年目以降ROA目標30%(目標資本収益率=グローバルベンチマーク最上位よりも高い資本収益性)

国内政策金利は長年0%前後であり、TIBORも0.2%、無担保コールローンレートも0.2%台で低金利であるが、これは世界約200カ国の中でもたった1カ国しかない特殊な制度であるため、低金利を前提とした経営をすると、容易に競争に負けてしまうのでグローバル金利コストが考慮された経営管理システムを構築することが必要。