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HITSERIES RevOps | Vehicle Accounting

営業車両の資産収益性評価

工作機械であれば、1000万円のマシニングセンタの稼働率、損益分岐点、収益性を評価しない経営者はいないでしょう、一方営業車両を100台以上保有している企業で車両ごとの稼働率、損益分岐点、収益パフォーマンスを1台ごとに把握し、収益性分析により拠点の統廃合や車両の増減の意思決定を四半期ごとに実行しているメーカーや金融機関はさほど多くはありません。

車両資産管理のグローバルベストプラクティス

グローバルTop企業では資産パフォーマンスのデータによって、オペレーションの最適化に関する意思決定をすることが一般的です。

1

ROICポートフォリオマネジメント

車両はマーケットベンチマーク以上のROIC(投下資本収益)を生み出すためのCAPEXであり、PP&E(Property, Plant, Equipment)の仕訳項目で記帳された固定資産であり、DCFにより常に減損テストされるべき性質の現金同等性資産である。

2

アセットマネージャーによるアカウンティング

10億円規模のベンチャーキャピタルにポートフォリオマネージャーがいるのと同様に、車両資産はポートフォリオマネージャーにより効果的に管理されるとともに、四半期に1回その収益性についての監査済み会計報告がされるべきです。

3

アセットアロケーション

アセットマネージャーによる報告やオペレーションKPIのデータに基づき、営業拠点の設置、増設、廃止、統廃合などの意思決定をすることは株主から委託された取締役会の義務であり、アセットアロケーションというCEOの最重要業務の一部です。

保有営業車両の資産効率性評価レポート

TANAAKKでは、増収増益の起点として有形固定資産に着目しており、ソフトウェア、棚卸資産、工作機械などの評価を提供していますが、その一環として営業車両に着目しています。

予想されるROIシナリオ

①車両稼働率の把握と拠点別の増車、減車計画策定

・車両1台あたり稼働率の拠点別比較
・走行回数あたり走行距離の拠点別比較
・営業担当あたり売上と走行回数の相関関係
・走行1kmあたりの総コストの把握と営業ROI管理

潜在需要がある地域は車の稼働率が高く、1訪問あたりの走行距離が短い。そのようなエリアには車両を追加すると増収増益につながる。逆に1訪問あたりの走行距離が長い場合は拠点の開設を検討。テリトリーあたりの稼働率が低い場合は減車や拠点の統廃合を検討しオペレーションコストの最適化を計る。

②車両のメンテナンスコスト把握と予兆保全によるコスト削減

・車両1台あたり総維持費の把握と拠点別コスト比較
・全車両の保険契約、車検、保全、修繕、故障タイミングの把握と予測
・計画的な大規模取引によるメンテナンスコスト削減

駐車場、保険料、車検料、部品交換代、ガソリン代、事故対応費用、減価償却費、リース料など、車両別に複雑になっている支出項目を明確化することにより1台あたりの維持費と、1台あたり設置に伴う損益分岐点や期待収益率を投資のハードルレートとして設定する。また、建設作業者やトラックなどの大型車、特殊車の場合は計画的な予兆保全により、一括調達、規模の経済によるコスト削減が可能になる。

③燃費削減、CO2削減目標に対するデータマネジメント

・総走行距離
・総車両数
・1kmあたりのガソリン使用量(燃料効率)の把握

保有車両台数、車両別の走行距離、CO2排出量を管理し、CSR報告に備える。

国内の車両資産収益管理の現状

グローバルではROICが厳しく見られる一方で日本国内の営業車両管理の実情も変わりつつあります。日本国内のニーズはまだビハインドしていますが、投資収益率向上に関する機関投資家からの期待が高まっています。

紙作業からの脱却

車両利用に関する日報や月報、行政関係報告書を営業社員や営業課長が作成、チェックせざるをえず、経営戦略上重要な稼ぎ頭に不要な作業をさせてしまっている。営業担当には訪問提案業務に集中させたい。

無駄な動線の削減

車両の鍵を受け取るために守衛所と駐車場を行き来するなどの無駄な動線を削減したい。

車両の有効活用

稼働率の高い拠点には車両の追加を、稼働率の低い拠点では車両の削減を。現状の稼働台数、状況、OPEXの可視化。見えるものであれば改善できる。しかし、現在は見えていないので気づくことができない。

Vehicle Accountingパフォーマンスレポート

Vehicle Accounting(ビークルアカウンティング)とは?

法人の車両保有を、工場や工作機械、収益不動産などの有形固定資産への投資と同様とみなし、期待収益(DCF)を前提とした現金同等性の評価や、利活用不足の場合の車両数や配置の最適化アクションを推奨、実質的な価値減損のリスクと投資対効果の予実を評価する。トラック、運輸業であればFleet management、航空業であればLoad Factor、ホテル業やタクシーであればDynamicPricingやYields Managementとして保有資本の有効活用に関するKPIは一般的であり同様の考え方を。

レポーティングの目的、費用

目的
①現在保有している車両の保有目的、稼働率、期待収益等についての評価レポートを作成
②車両稼働データを収集し、Vehicle Accountingを導入した場合の導入ROIについての報告書を作成
期間:1ヶ月
費用:10万円(税抜)
成果物:車両資産収益性評価報告書(日本語)

一般的なVehicle Accounting KPIの例

Sales Vehicle Utilization Rate(営業訪問回数/1年8760時間の稼働率母数)
Sales Calls per Vehicle Day(車両1台1日あたり訪問回数)
Revenue per Mile/Kilometer (RPM)(1キロあたり売上)
Cost per Mile/Kilometer (CPM)(1キロあたりコスト)
Gross profit per Mile/Kilometer(1キロあたり粗利益)
Vehicle ROI (Return on Investment)(1台あたり投下資本収益率)
Idle Time Percentage(遊休割合)

1

保有車両資産CAPEX/OPEX調査

設置拠点、保有車両台帳、利用部門、利用用途などについてヒアリング

2

運用評価報告書の作成

車両に対する資本投資、オペレーション費用に対するROICを定量化。想定される経営改善シナリオの作成

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報告会開催

車両運用に関する評価報告。在庫棚卸等と同様に企業規模や必要性に応じて定期的な開催を推奨(年1回、半期に1回、四半期に1回など)

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