Logic|論理学

logicによる証明方法の基本は、大きく以下の5つに分類されます。
① 直接証明法(Direct Proof)
ある命題 P⇒Q を証明する際に、前提 Pを仮定し、そこから論理的に帰結して結論 QQを導きます。
例
「偶数同士の和は偶数である」
(2つの偶数を 2a,2b と表し、和が 2(a+b) と表現できるため、偶数である。)
② 対偶証明法(Proof by Contrapositive)
命題 P⇒Q とその対偶 ¬Q⇒¬P は同値です。
つまり、元の命題が証明しづらい場合、対偶を証明します。
例
「整数 nが奇数ならば、n2 は奇数である」
の対偶は、
「n^2 が偶数ならば、nは偶数である」となり、こちらの方が証明しやすい場合があります。
③ 背理法(Proof by Contradiction)
証明したい命題 P を否定した仮定 ¬Pを置き、そこから論理的に矛盾を導き出すことで、元の命題が真であることを証明します。
例
「2 が無理数である」を証明するとき、
まず有理数だと仮定し、矛盾を導いて結論付けます。
④ 帰納法(Mathematical Induction)
命題が自然数に関して成り立つことを証明する場合、次の2ステップを踏みます。
- 基底段階 (Base Step)
特定の初期値(例えば n=1)で命題が成立することを示します。 - 帰納段階 (Inductive Step)
n=kの時に成立すると仮定し、n=k+1 の時も成立することを証明します。
例
「自然数の総和公式 1+2+3+⋯+n=n(n+1)/2が全ての自然数で成り立つこと」を帰納法で証明します。
⑤ 反例による証明(Proof by Counterexample)
ある命題が「常に成立しない」ことを証明するために、具体的に反例を示します。
例
「全ての奇数は素数である」という主張に対して、
「9」という反例を挙げることで命題を否定します。
以上がlogic(論理)に基づく証明の基本的な方法です。