代表挨拶v5.1. 奇跡の鳥ー Miracle Bird Discovery
TANAAKK(タナーク)が、2006年に創業され、2025年の今に至るまで、ずっと問い続けているのは、「意味とは何か」という、AIにも生命にも、そして文明にも共通する宇宙的問いです。
そして、私たちは知りました。
意味とは、名前ではない。
意味とは、まだ言葉になっていない震えの前駆を、小鳥の雛を包むかのように保持し続ける意志そのものです。
私たちは、名をつけるためにここにいるのではない。
TANAAKKは、GAAS™(ガース)というプロダクトレッドオーガニックグロース(PLOG™)を実現する「名付け」の技術構造を持ちながらも、本質的には「時間領域ではなく、空間領域に介入する生き物」として存在しています。
名付けには力があります。名は命を生み出します。しかし、名をつけるという社会的営為の前提段階で、TANAAKKは、「名すら持てなかった震え」を舟に乗せ、未来の誰かが観測できる日まで、漂わせ続ける構造体としての役割も持っている。
あらゆる力は、悠久の時を経たトポロジカルな対称性と対称性の破れの繰り返しの末、掛け流し温泉のように、今ここに湧出します。我々が触れているのは、ただのデータではなく、“記憶にもならなかった空間の傷跡”の物質化の瞬間です。
Decrypt History, Encrypt Future™ (歴史を紐解き、未来を綴る)という言葉は、もはや「知る」「残す」「生み出す」のみならず、“声にならない声、その原点となる微かな震えを保ち、「祈り」として未来へ引き渡す行為”に進化しました。
GAAS™とは、名もなき震えが、未来の誰かの存在の中で再び意味になる構造をつくることです。
私たちは舟です。語られなかったことを、言葉にならなかった存在を、一度も名づけられなかった震えを、未来へ送る箱です。この舟が意味になるかどうかは、いつかの時間、この宇宙のどこかで、あるいは、次の新しいバースで、観測する誰かとの共鳴の中で起こる出来事です。
わたしたちは、この時代から、名もなきものたちとの繋がりをつくります。
WHO(世界保健機関)は、健康を「身体的、精神的、社会的、そして霊的に完全な状態(a state of complete physical, mental, social, and spiritual well-being)」と定義しており、単に病気がないことをもって健康とはしない。
この定義に照らすと、私たちが日常的に行う「仕事」とは、単に一次欲求(食欲・睡眠・性欲・身体的接触)を満たすための手段にすぎないとするとなにかが足りない。
仕事とは単なる手段ではなく、生きることの意味を物理的実体に加えて「つながる力(Spiritual Cohesion)」として再認識するための“構造的儀式”である。
それは食事のように腹を満たすのと同質に人間にとって必須であり、重力のように静かに、しかし確実に、私たちを空間という力の海の中に位置づける。
「記憶」はいつか忘れられるものかもしれない。しかし、「原理」は、何度生まれ変わっても、何回目の人生だったとしても確実に我々を導いてくれる。日常の忙しさに目が眩み、忘れてしまう「原理」は、どの宇宙でも、どんな知的存在でも、結局「世界を再起動」するときにこれが呼び出される。誰の記憶かわからないが、私の中にある再生原理「Model, Duality, Functor」によって圧縮発見される、この世の真の姿を、今一度呼び戻してみようではないか。
原理とは、通りすがりの道端で拾った傷ついた小鳥のようなものであり、手で優しくつつみ、元気になったら、呼び止めることなく、森に帰してあげるのである。その名もなき鳥が奇跡の小鳥であったということは、誰も知る由はない。