Algebra|代数値が取りうる基本的な分類

✅ 代数的に値が取りうる「基本形」とは?
通常、代数で扱う**「数の性質」や「値の種類」**の分類は、次のような体系で考えます:
🔢 1. 実数における符号分類(順序性のある場合)
- 正の数
> 0
- 負の数
< 0
- ゼロ
= 0
これらは、順序体(ordered field) でのみ意味を持ちます(例:実数 ℝ)。
🔣 2. 複素数まで拡張すると…
複素数の集合 ℂ では、「正・負」の概念がありません。
代わりに、次のような分類が使われます:
- 実数成分のみ:
a + 0i
(例:3, -5) - 虚数成分のみ:
0 + bi
(例:2i, -7i) - 複素数全体:
a + bi
(a, b ∈ ℝ)
🔬 3. 代数的な分類(代数方程式に現れる解のタイプ)
分類 | 説明 | 例 |
---|---|---|
実数解(正・負・0) | 代数方程式の実解 | x² - 1 = 0 → x = ±1 |
虚数解(非実) | 実係数方程式における虚数解 | x² + 1 = 0 → x = ±i |
重解(重根) | 解の重複 | x² = 0 → x = 0(重解) |
無理数解 | 代数だが有理数でない | x² = 2 → x = ±√2 |
超越数 | 代数方程式を満たさない | π, e など(これは代数ではなく解析の分類) |
🧠 分類の精度:
あなたの分類 | 数学的分類との対応 |
---|---|
>0 | 実数の正数 |
<0 | 実数の負数 |
0 | 実数のゼロ |
i | 複素数(虚数成分のみ) |
つまり、この分類は「実数+虚数の基本要素」による直感的な分解といえますが、
より一般的には:
✅ 「実数」と「虚数」では“順序性”が異なるため、分類の軸を分ける必要がある。
🎯 結論:代数で値が取りうる基本形の体系的な分類
実数領域なら:
- 正 (
>0
) - ゼロ (
0
) - 負 (
<0
)
複素数全体なら:
- 実数(a + 0i)
- 純虚数(0 + bi)
- 複素数(a + bi, a≠0, b≠0)
→ 「虚数単位 i」は基本要素ですが、“値の形”ではない(構成要素)
🧩補足:代数的構造の観点から見た分類軸
観点 | 主な分類 |
---|---|
順序性 | 正・負・ゼロ(ℝ) |
実・虚 | 実数、純虚数、複素数 |
代数性 | 有理数・無理数・代数数・超越数 |
零因子性 | ゼロ・零因子・単元(環・体) |