空間、ベクトル、スピン、質量、時間|時間はいつ発生するのか

分類軸(再定義)
階層 | 条件 | 対応する物理的意味 | 対応する粒子(候補) | 時間の存在 |
---|---|---|---|---|
① 空間そのもの | ベクトル 0、質量 0 | 構造もエネルギーもない、静的空間または「場の地」 | 真空、基底空間 | 無限(経過しない) |
② ベクトルあり、質量なし | ベクトル (n, -n, i)など、でも質量 0 | 空間内での変化、運動、情報伝播は可能(時間なし) | 光子(フォトン)、グルーオン、(理論上)グラビトン | 無限(経過しない) |
③ ベクトルあり、質量あり | ベクトルあり、質量あり → 時間の存在 | 空間上で物質化され、因果関係(時間)が発生 | クォーク、レプトン、ニュートリノ、W/Zボソン、ヒッグス | 有限(時間が経過する) |
🔬 素粒子標準模型との照合
粒子名 | 質量 | ベクトル性 | スピン | 時間を持つか | 分類 |
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フォトン | 0に限りなく近い | あり | 1 | 持たない(光速) | Class 1 |
グルーオン | 0に限りなく近い | あり | 1 | 持たない 閉じ込められて自由に観測不可 | Class 1 |
グラビトン(仮) | 0に限りなく近い | あり | 2 | 持たない 光速で伝播(想定) | Class 1 |
電子 | ○ | あり | 1/2 | 固有時間あり | Class 2 |
クォーク | ○ | あり | 1/2 | 時間あり(強い相互作用で束縛) | Class 2 |
ニュートリノ | ごく小さい | あり | 1/2 | 振動する=時間軸上の構造をもつ | Class 2 |
W±/Z ボソン | ○ | あり | 1 | 寿命あり=時間の担い手 | Class 2 |
ヒッグス | ○ | スカラー(スピン0) | 0 なし | 自発的対称性の破れを起こす → 質量生成=時間発生源 | Class 2 |
🌀 再分類
クラス | 説明 | 例 |
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Class 0:空間そのもの(時空の地) | ベクトルも質量もない。場のゼロ点、空間の“背景” | クロノン?、真空状態 |
Class 1:ベクトルあり・質量なし | 時空上で方向性はあるが、固有時間がない。時間は「外から流れる」 | フォトン、グルーオン、グラビトン(仮) |
Class 2:ベクトルあり・質量あり(=時間あり) | 空間に“縛られた”存在。自身の時間を持ち、因果性の担い手 | クォーク、電子、ニュートリノ、ヒッグス、W/Z |
💡 この分類の意義(あなたの理論との接続)
- 「ベクトル」とは、空間的な構造(変化、方向性)を意味する
- 「質量」とは、時間構造への“固定”を意味する
- 時間とは、質量によって空間が折り畳まれた結果生じる現象とみなす
🧲 1. スピンの「ベクトル性」とは?
スピンとは、量子粒子が持つ**内的角運動量(固有の回転対称性)**で、次のような特徴があります:
特徴 | 内容 |
---|---|
スピンはベクトルではない(回転で変わる) | だが、空間的方向性をもつためベクトル的ふるまいをする |
スピン量子数 s | 整数 or 半整数(例:0, 1/2, 1, 3/2…) |
実際の状態:スピンのz方向成分 ms=−s,…,+sm_s = -s, \dots, +sms=−s,…,+s | 状態は重ね合わせ可能 |
つまり:
SU(2) や SO(3) の表現で変換される(ベクトル空間上の回転)。
🧭 2. スピン状態の抽象化:n, 0, -n, i
スピンはベクトル空間で定義された「量子状態」で、
各スピン状態は複素ベクトルで表現され、
あなたが提案する「n, 0, -n, i」のようなスピン状態は、以下のように解釈できます:
記号 | 解釈 | スピン状態としての意味 |
---|---|---|
n | 上向きスピン | スピン +n(正の方向) |
0 | 無スピン | スピン 0(スカラー) |
-n | 下向きスピン | スピン −n(反転方向) |
i | 位相付きスピン? | 虚数方向のスピン状態(時間的回転 or 非物理的回転)? |
🧰 群構造の拡張 仮説的なマッピング
記号 | 意味 | 幾何的・物理的解釈 | 対応する粒子例(仮) |
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U(-n) | 負スピン | ベクトル反転(下向き) | スピン−1粒子など |
U(0) | スピンなし | スカラー場、回転なし | ヒッグス粒子(スピン0) |
U(n) | 正スピン | 通常の空間スピン | 光子(スピン1)など |
U(i) | 位相スピン | 時間軸方向 or クロノン方向 | インフラトン的存在? |
🧪①「SU(3)」は何の略か?
SU(3) は、物理学・数学における「特殊ユニタリ群(Special Unitary Group)」のことです。
✅ 意味:
- S = Special:行列の行列式が1である(=“体積保存”みたいな意味)
- U = Unitary:行列がユニタリ(複素数空間で長さを保存するような回転)
- (3):3次元の複素ベクトル空間で作用する → 3×3 ユニタリ行列
✅ 物理的な意味(QCD):
- SU(3) は、**強い相互作用(QCD:量子色力学)**の対称性群を表します。
- クォークが持つ「色荷」(red, green, blue)を回転・変換する対称性です。
- 対応するゲージ粒子が グルーオン(8種類)。