セキュリティチェックリスト|IoTプラットフォーム/OTAアップデート環境向け(AWSクラウド・デバイス・Web/API/スマホアプリ)

Product-Led Organic Growth™が実現しやすいOTAアップデート対応のIoT SaaSサービスのセキュリティチェックリストについて。
エッジデバイス(センサー、カメラなど)・ファームウェアのOTAアップデート管理
🔐 OTA通信の保護(通信経路)
- OTAアップデートの配信経路はTLS(HTTPS)通信が必須となっているか
- OTAサーバへのアクセスは認証済み端末からのみ許可されるか
- 配信ファイルは電子署名され、エンドポイント側で署名検証しているか
- OTAサーバ(AWS S3やCDN)がWAFやCloudFrontを利用し、攻撃から保護されているか
- OTAサーバーやCDNへのアクセスログが記録され、定期監査されているか
🔒 OTAアップデートファイル管理
- 配信するOTAファイルがAES-256など強力な方式で暗号化されているか
- OTAアップデート履歴のバージョン管理、ロールバック可能性を確保しているか
- OTAファイル配信元AWS環境(CloudFront, S3)にWAFを設定しているか
☁️ 2. AWSクラウドセキュリティ(AWS推奨)
- AWS Security Hubを有効化し、クラウド設定を常時監視
- AWS GuardDutyを有効化して不審な挙動・脅威をリアルタイム監視
- AWS CloudTrailが常時有効化され、ログが定期的にレビューされているか
- AWS IAMポリシーが最小特権の原則で設定され、四半期毎に見直しされているか
- AWS Configを使って設定ミス(例:S3公開状態など)をリアルタイムで検知・通知可能としているか
- AWS上のAPI通信はAPI Gateway経由で認証・管理されているか
🖥 3. Web管理画面(管理コンソール)セキュリティ
- 管理画面へのアクセスに多要素認証(MFA)が必須設定されているか
- IPアドレス制限や地域別アクセス制限が設定されているか
- Webアプリケーションに対して定期的な脆弱性診断を実施しているか
- 管理画面ログイン履歴を取得・監査しているか
📲 4. APIおよびスマートフォンアプリ(iOS/Android)のセキュリティ
- スマートフォンアプリとAPI間の通信がSSL/TLS証明書ピンニングにより保護されているか
- APIキー・トークンのローテーションが定期的(6ヶ月~1年毎)に行われているか
- スマートフォンアプリがリバースエンジニアリング対策(難読化)を施しているか
- APIリクエストを行う際、端末証明書またはJWTなどのトークン認証を利用しているか
- APIのログをリアルタイムで取得し、異常検知・アラート通知する仕組みを導入しているか
💻 5. デプロイ・実績閲覧用PC端末(M365・Intune活用)セキュリティ管理
- 業務用PCのIntune管理(エンドポイントセキュリティ・デバイス準拠管理)を徹底しているか
- Microsoft Defenderを活用したリアルタイムスキャンが有効化されているか
- OS、セキュリティパッチが最新であることの定期的な自動確認・監視を実施しているか
- USBや外部メディア使用を制限・管理し、使用時にはウイルススキャンを必須としているか
- PCへの不正アクセスがあった場合にリモートワイプ機能が利用可能になっているか(Intune経由)
🌐 5. OTAアップデート特有の追加セキュリティ管理
- OTAアップデートの失敗・不正操作時に即時通知が送信される仕組みがあるか(AWS SNSやCloudWatch Events経由)
- 緊急時(不正なOTA配信検知時)にOTAアップデートを即時停止(Kill Switch)できる仕組みが構築されているか
📡 6. 店舗デバイスとWi-Fiの通信傍受対策
- 店舗のWi-Fi通信はVPN経由(AWS VPN、OpenVPN、IPsec)またはTLS必須設定とされているか
- 店舗LANに低価格ファイアウォール(Meraki、Ubiquiti)を設置しているか
- 店舗Wi-Fiの暗号化にWPA3/WPA2-EAP(証明書認証)を採用しているか
- 店舗ネットワークでIDS/IPSを導入し、リアルタイムに攻撃を検知しているか
🔑 7. セキュリティガバナンス(権限管理・インシデント対応)
- インシデントレスポンスチーム(IRT)を設置済みで、緊急時の対応フローが定められているか
- インシデント発生後24時間以内に経営層に報告する仕組みが整備されているか
- 全てのアクセス権限が最小権限の原則に基づき定期的に見直されているか(四半期毎推奨)
- セキュリティインシデント演習・訓練を年1回以上実施しているか
🛠 8. 外注先(ハードウェア製造・サプライチェーン)管理
- 外注先ハードウェア製造企業のセキュリティ監査を定期実施
- 外注先社員・アルバイトに対する情報セキュリティ教育を義務付け・記録保持