日本国内GDP1,000兆円達成までのシナリオ
1.1. 世界の富の総計はUS$1,540 trillion
世界の富の総計(総資産)は2000年の440 trillionから2020年の$1,540 trillion(23.8京)へ成長しています。
1.2.世界の純資産はUS$510trillion
世界全体の総資産から債務を除いた純資産の総計は2000年の160 trillion から2020年には510 trillion(約8京円)に拡大しています。日本の総資産はUS$12 trillionで世界3位、対外純資産はUS$3 trillionで、世界200カ国の中で30年連続首位です。
1.3.日本は32年連続で世界一の対外純資産国
日本が世界一裕福な国だということを国内で実感する人はどれほどいるでしょうか?2022年末時点で、日本の対外総資産は1,338兆円あり、対外純資産は418兆円と過去最高を記録しています。対外資産の保有により得られた外国通貨建のキャピタルゲイン、インカムゲインのほとんどはUSDやEURの通貨で欧米やアジアなどの成長領域に再投資され、国内に還流しないため、日本が32年連続で世界首位の対外純資産国だということを実感することは難しい現状にありますが、依然として、日本はアジアや欧米では最も著名で活発な投資家です。なぜ日本国内では成長の機会が見つからないのでしょうか。
2.1.日本の失われた30年
世界で成功している投資家であり、世界第三位の研究開発投資額(年間20兆円)を誇るにもかかわらず、日本のGDPは30年以上横ばいのままであり(同期間に米国のGDPは5倍成長)、この背後には知的財産を市場に浸透させ売上・収益に繋げられていない現実があります。
2.2.アメリカの失われた30年
「宝はあるが、生かしきれていない」状態ですが、アメリカでも同様の課題が1990年台にあり、シリコンバレーは「失われた30年」をR&D、PE、VC、セカンダリーというインベストメントバンキングの金融スキームで解決しました。日本においても「失われた30年」を回復させる点で、R&Dマーケットの可能性は大きいと考えています。
3.1.アメリカのR&D投資の歩留まり
世界のGDPはUS$101 Trillionですが、そのうちR&D投資は年間US$2.5trillionでGDPの2.5%を占めています。世界のR&D投資の総額のうち、USは30%を占め、年間$789billion (120兆円)のR&D投資に対して、新規事業のPE/VCの売買金額がほぼイコールで年間$762billion生まれています。
3.2.日本のR&D投資の歩留まり
一方日本の国内R&D投資は世界のR&D総額の5%を占め、年間20兆円を超えていますが、PE/VCマーケットは年間3兆円であり、投資したR&Dに対しての資本回収率がアメリカの100%に対して、日本はアウトプットであるPE/VCのマーケットが15%であり、85%の財務改善余地があります。日本国内には年間17兆円のR&D関連新規PE/VCマーケットが今後10年間で発生しうるとTANAAKKでは予測しています。
4. GDP1000兆円までのシナリオ
R&Dは新たな雇用、教育基盤、グローバルサプライチェーン、経済圏を生み出します。R&D投資を新たな産業に転換することに成功すれば、20年間で毎年20兆円のGDPが加算され、2050年までに合計400兆円のGDPがプラスされ、年間1000兆円の国内GDPを達成することが可能となります。
5.コングロマリットのR&D収益化課題
TANAAKKが対象としているマーケットはR&D投資の事業化及び流動化マーケットです。コングロマリットでは新規事業の当初3年の予算を取ることは一般的に普及してきましたが、多くの企業が減損会計により自企業内では客観的企業価値を算定することができず、100億円級の年商事業にするための追加予算100億円を投資することが難しい現状があります。グロースステージに課題を感じている企業様の声を集め、我々のプロダクトが開発されました。
6.国内GDP2050年までに1000兆円
岸田政権が2022年11月より「スタートアップ育成5カ年計画」を策定実行するとともに国内GDPを現在の600兆円から2050年までに1000兆円へ到達させる目標を示しています。国内株式市場時価総額は1000兆円に迫る勢いですが、GDP1000兆円を実現するためには、R&D成果を産業として確立させる必要があ理、TANAAKKは国内GDP1000兆円への道筋に必要なビジョン及びインフラストラクチャと教育システムを用意しています。
7.日本国内のハイパーグロース統計について
日本国内には約1700兆円の年間売上があり、約6割(1000兆円)の売上を、約1000社の企業グループ(ホールディングス)が占めています。日本国内の全企業178万社のうち、年商1兆円超の企業は約180社(1万分の1)、1000億円超1兆円未満は約1,800社(1000分の1)、100億円超1000億円未満は約 1.5 万社 (100分の1)存在します。20年以内に年商が1-10億円から100億円以上に成長した企業は178社。年商の急成長企業の上位3業界は1位.卸売、小売業(34%)、2位.製造業(25%)、同率3位.建設業(6.6%)、不動産業・物品賃貸業(6.6%)、情報通信業(6.6%)であり、HITSERIES CAPITALとTANAAKKでは日本国内の統計的に成長能力の高いマーケットを対象としてバリューチェーンの統合を進めています。
8.TANAAKKのGrowth-as-a-Service(GaaS)
TANAAKKでは、成長著しいR&Dマーケットを対象として、コングロマリットディスカウントを受け社内新規事業のグロースに課題を感じている社内チームを対象に、Growth-as-a-Service(GaaS)と称して、外部投資家が企業価値を算定しやすい新事業の器づくりをするというコンセプトで、クラウド型新規事業の予算化からプロダクト開発と販売パイプラインの可視化、カーブアウト、グローバルVCからの資本調達まで、ハイパーグロース実現に必要なサービス群を提供しています。
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